2016年1月29日金曜日

『自民党政治の源流 ―事前審査制の史的検証』



こちらは、奥健太郎・河野康子=編『自民党政治の源流 ―事前審査制の史的検証』(吉田書店)

自民党の事前審査制について書かれた書籍です。
写真は1955年の自民党結党の際、党本部に看板を掲げたときのもの。
左端は岸信介幹事長。

装丁としては奇をてらわず
写真、タイトルとも大きめに
堂々とした 感じで。

・A5版上製 
・カバー:アヴィオン/ハイホワイト *マットPP加工
・オ ビ:コート紙

・表 紙:サイタン/ホワイト
・別丁扉:アラベール/ナチュラル
・見返し:タント/N-12

2016年1月25日月曜日

『日中辞典 第3版』



「舟を編む」仕事に携わらせていただきました。

北京・対外経済貿易大学、北京・商務印書館、小学館=編『日中辞典 第3版』です。ケース、表紙など外回りのデザインを担当しました。

ちなみに第2版はこちら。

 

「☆」「赤」など中国らしさを意識したデザイン。
装丁は、ザ・装丁家=菊池信義さん。
(けっこうなプレッシャーです…^^;)

新版は中国らしさを意識しない装丁にとのこと。
日中辞典のスタンダードとして第2版から15年ぶりの改訂、
こちらもそれと同じくらいの期間使われることを考えて、
当初は辞書らしいオーソドックスな落ち着いたデザインに、
少し変化をくわえる方向で考えていました。

ですが、古いイメージにとらわれていたんですね、
ちょっと堅いデザインになっていたようです。
もっと明るく新しい装丁にしたいとの編集者さんの言葉で思い直しました。
その後、自分らしいデザインで提案し、このようになりました。
いままでにない軽さを感じさせる日中辞典ができたと思います。



この写真ではわかりにくいですが、ケースのタイトルまわりには
エンボス加工がしてあります。



本体の表紙はビニールクロス。
淡いピンク色は特注です。DICのカラーチップで指定しました。
こちらもエンボス加工と赤の箔押しを。
タイトル左のエンボスは、ケースのモチーフを使い
滑り止めの役割も。

中国語を学ぶ人にとっては必携の辞書、
末永く使われることを願って制作しました。

2016年1月22日金曜日

『都市と暴動の民衆史』


藤野裕子=著『都市と暴動の民衆史 東京・1905-1923年』(有志舎)
こちらは20世紀初頭の日比谷焼打事件から関東大震災の朝鮮人虐殺など、民衆の暴力行使の文化と社会について書かれた書籍です。

著者の方の意向で、カバーの上下に大きく写真をあしらいました。

モノクロ写真をブラウン系の色調に統一してまとめています。


・カバー:MTA+-FS *マットPP加工
・オ ビ:タント/N-9
・表 紙:タント/N-10

・別丁扉:クラシッククレストST-FS/ナチュラル
・見返し:OKカイゼル/うす鼠

2016年1月19日火曜日

『謎解きの英文法 副詞と数量詞』


こちらは毎回装丁を担当させていただいているシリーズ
久野暲・高見健一=著『謎解きの英文法 副詞と数量詞』(くろしお出版)
今回で8冊めになります。

今回のテーマは「副詞と副詞と数量詞」ということで
オビはキャッチコピーに合わせて電車とプラットホームの写真です。
 
 

オビを外すとカバーに散らした、all、deeply、eachなど
今回取り上げているキーワードが現れます。

ちなみにオビの答はこちら 


『謎解きの英文法」シリーズについては
こちらもあります→
『謎解きの英文法 使役』
『謎解きの英文法 時の表現』

2016年1月15日金曜日

『ジャン・ジョレス 1859-1914』


ヴァンサン・デュクレール=著、大嶋厚=訳 『ジャン・ジョレス 1859-1914 正義と平和を求めたフランスの社会主義者(吉田書店)

「フランス社会主義の父」と言われるジャン・ジョレスの生涯を追った書籍。

オビをつけた状態では下のパープルがチラ見えしてアクセントになり、外すとオレンジとのツートーンに。


・カバー:エアラス/スーパーホワイト *グロスニス加工
・オ ビ:タッセルGA/スノーホワイト

・表 紙:タッセルGA/スノーホワイト
・別丁扉:アラベール/スノーホワイト
・見返し:タント/G-72

2016年1月13日水曜日

『「評価」を持って街に出よう』


宇佐美洋=編『「評価」を持って街に出よう』(くろしお出版)

こちらは言語教育の学術書。
タイトルは寺山修司の「書を捨て…」を意識しているそうです。 

「街に出よう」というタイトルなので、街の写真がいいのでは?
という編集者さんからご提案が。 
で、ちょうどいいものは探すとけっこうみつからないし
表参道近辺を歩き回って撮ってきました。

上はキディランド付近、下は原宿駅前交差点付近のもの。
少しグリーンの色合いを強め、2枚を重ねました。


ふつうのスナップ写真ではありますが
自分が撮ったものだとやはりうれしいです。

・カバー:スマッシュ *グロスPP加工
・オ ビ:コート紙
・表 紙:アラベール/ウルトラホワイト
・見返し:色上質/肌

2016年1月12日火曜日

『持統天皇 血塗られた皇祖神 異端の古代史6』ほか


こちらは関裕二=著『持統天皇 血塗られた皇祖神 異端の古代史6』(ワニ文庫/KKベストセラーズ)

「異端の古代史」シリーズは5巻も刊行済みです。


毎回テーマに合わせてた写真を使用しています。
『持統天皇』の方は伝飛鳥板蓋宮跡のミステリアスな写真を。
『闇の修験道』の方は、役行者(えんのぎょうじゃ、と読むそうです)の像。

オビイラストはどちらも瀬芹つくねさん。

「異端の古代史」シリーズについてはこちらもどうぞ。
『古代神道と神社 天皇家の謎 異端の古代史1』



2016年1月11日月曜日

『明解ポーランド語文法』


今年初めての投稿です。
というか昨年後半はぜんぜん投稿できていなかったので
そのあたりの仕事を続けてアップしていきます。

まずは、石井 哲士朗『明解ポーランド語文法』(白水社)

ポーランド語の文法書というのは
ほとんどないそうなので、とても貴重な本です。
グリーン系の色使いは著者のご希望。
明るめにまとまりました。