2013年4月30日火曜日

『U-CANの旅行業務取扱管理者』シリーズ


シリーズ物の装丁、続けます。
「旅行業務管理者」過去問題集2点と、販売士検定2級と3級の2点です。
まずは2011年度版を見てください。

表1はこんな感じです。


旅行業務取扱管理者と販売士は、直接関連のある資格ではありませんが、ビジネス系ということで同じデザインになっています。

その後、旅行業務取扱管理者は2012、2013年度版が出ました。




2012年度版は白地部分をタイル状、2013年度版はドット状の模様にしました。




年度順に並べるとこんなです。


店頭で間違いがないように年度表記を大きくしていますが、さらにわかりやすく色使いもオレンジ系→グリーン系と変えました。

そして販売士はどうなったのか? 
というと、こうなりました。

同じビジネス系とはいえ関連はうすいし、同じ場所に並ぶことは少ないので、第2版が出たところでデザインは大きく変えたのです。
資格名や書名をさらに目立つようにできました。

わかりにくいかもしれませんが販売士ということで、右上の四角囲みは商品につくタグ、右下の丸囲みはラベルを意識しました。

ちょっと入り組んだシリーズ物でした。

2013年4月19日金曜日

記念切手「海外の世界遺産シリーズ第1集」


これは自分のデザインしたモノではありませんが(当然ですね)
郵便局でなにやら見慣れたものが…と目についたので購入しました。

5種類の切手のうち
「ギザのピラミッド」「マチュピチュ」「アンコールワット」の3つが
仕事で関わった『必ず行きたい珠玉の絶景遺跡』とかぶっています。
このあたりは代表的なというか定番の世界遺産なんですね。

それにしても「世界遺産」と「遺跡」はイコールではないんですねえ。
遺跡はかつて人が住んでいた歴史が残っているところであって
グランド・キャニオンなどは、世界遺産だけれども遺跡とはちがう
ということでしょうか。

『必ず行きたい珠玉の絶景遺跡』にはこれ以外にも
マニアックな絶景遺跡がたくさん載っています。
悠久の時間に思いを馳せつつ旅行気分を味わいたい方、ぜひどうぞ!

2013年4月18日木曜日

『国語教師が知っておきたい日本語音声・音声言語』


前回に引き続き、改訂・続編ものです。

国語教師のためのもので、一般の人には縁がない本かもしれません。
信頼感を失わないようにしつつ、手に取りやすい雰囲気にする必要がありました。

数年前、最初に依頼があったのは、『国語教師が知っておきたい日本語文法』。
下の写真右側、青い方です。 


中で使われている言葉の一部を、短冊状に並べ、ブルー〜グリーン系にまとめました。
これが増刷になり、続編で『日本語音声・音声言語』(写真左)が出ることになったので
同じデザインで赤系に色を替えて展開しました。

そして今年、改訂版が出ることになり、地色をひいたデザインに。
初版のデザインを生かしてもらえるのは、ありがたいことです。

ところで、初版と改訂版では、短冊の中の文字が二カ所違います。
片方はすぐ分かると思いますが、もう一方は小さなところです。
写真をクリックして大きめにしてみれば…
わかりますか?

2013年4月15日月曜日

『第5版 投資家のための 金融マーケット予測ハンドブック』


三井住友信託銀行マーケット事業=著『第5版 投資家のための 金融マーケット予測ハンドブック』(NHK出版)です。

第5版なので、当然第1〜4版まであったのですが、装丁を担当するようになったのは第3版からです。
1、2版は同じテイストの装丁だったので、それをある程度引き継ぎたいということで、第3版を作りました。
第4版もそれに準じるデザインです。

今回の第5版は、少しテイストを変えました。
会社の再編に伴い著者名が変わり、コーポレートカラーのブルーとオレンジをフィーチャー。
グラデーションを使用したので、調整にやや苦労しました。

これは改訂の本ですが、最近、改訂や続編、シリーズものの装丁をすることが続きました。
装丁を気に入ってもらっているということでもあり、嬉しいことです。

2013年4月8日月曜日

『必ず行きたい珠玉の絶景遺跡』



こちらは4月に刊行になったばかりの『必ず行きたい珠玉の絶景遺跡』(洋泉社MOOK)です。

タイトル通り、絶景の遺跡写真を集めた写真集です。
210×285mmという大きな判型で見る遺跡写真は迫力があります。
こういうものはサイズが重要ですね。

ちなみにカバー写真はミャンマーのパガンというところ。
一面に寺院や仏塔が広がり、まさに絶景。
世界三大仏教の聖地だそうです。

こちらは表4。
こちらも迫力の遺跡写真が続きます。
人物と比較するとモアイの大きさが!


この本はシリーズでで既に3冊が刊行されています。
この3冊のデザインは担当ではありませんが、
シリーズのためある程度、合わせてデザインしました。

今回は本文デザインとDTPも担当しています。
中面は見開きに写真1点、あるいは2点というパターンが続きます。


巻末にアクセス方法や、歴史、旅のアドバイスが載っています。
特に「広くて見て回るには2日間必要」「いつも工事をしている印象」など
現場を熟知した監修者の旅のアドバイスがいいです。
机上旅行がぐっとリアルになります。
そう簡単に行けないかもしれませんが、こちらでどうぞトリップを。

行きつけの神宮前の書店Jスタイルブックスでは、
入口のそばにディスプレイしていただきました。
TRANSIT、BRUTUS、「秘境国」の流れでした。



2013年4月5日金曜日

『新・あのヒット商品のナマ企画書が見たい!』

だいぶ間が開いてしまいました。
3月はいろいろと忙しいですね…
今年初めから3月に手がけた本を続けて紹介します。

戸田覚=著『新・あのヒット商品のナマ企画書が見たい!』(ダイヤモンド社)の装丁、本文デザインを担当しました。

「新」ですから、その前の本もあるわけです。

本来なら「社外秘」の20のヒット商品の企画書を公開しています。

カバーは中面でも掲載している実際の企画書を、コルクボードに貼付けたイメージで。
前著の装丁は、オール手書きのラフなイメージですが、今回はやや洗練された方向で
でもキレイでオシャレな感じではなく、明るくはじけた感じでという指示。
そして知的なイメージも崩したくない…というのが難しいところでした。
普段はどうしてもキレイにまとめる方にデザインしてしまう自分としては
ハデなデザインになりました。

本文デザインも作りました。
前著ではオール2色だったものを、カラフルな企画書が増えているので4色/2色にしています。
4色部分と2色部分のサが大きくならないように、シアン系を中心としたデザインにしています。


目次もカバー同様にコルクボードイメージで。


はじめはオビを赤にしていたのですが、派手過ぎたのでスミにしました。
すこし知的な方向になって正解でした。