2017年11月28日火曜日

『命を守る水害読本』


こちらは『命を守る水害読本』(毎日新聞出版)

表紙デザインを担当しました。(カバーはなし)
A4サイズのグラフ誌のような体裁で
水害についての知識や対策がオールカラーの
グラフィックな紙面で構成されています。

一般の方や、自治体の防災担当者向けになっています。
水害は地震と違って「起きてから逃げる」ではなく
「起きる前に逃げる」ことになります。
そのための備えと知識が大切とのこと。
この本で勉強しておくのがよさそうです。

2017年11月27日月曜日

『60歳までに知っておきたい 金融マーケットのしくみ』


装丁を担当した三井住友信託銀行マーケット企画部=著『60歳までに知っておきたい 金融マーケットのしくみ』(NHK出版)です。

こちらの本は以前から装丁を担当している『投資家のための金融マーケット予測ハンドブック』シリーズと同じ三井住友信託銀行マーケット企画部の著書です。

カバーまわりのと、本文フォーマットもデザインしました。
また、本文組もDTP担当の協力を得て全面的に担当しています。図版の作成も。
本文は「60歳」に近い人向けになるべく大きめにしています。



本文・オビイラスト=福田玲子
DTP=KIYO DESIGN、越海編集デザイン

2017年11月7日火曜日

『ACA アドビ認定アソシエイト対応 Illustrator CC 試験対策』


築城厚三=著『ACA アドビ認定アソシエイト対応 Illustrator CC 試験対策』(オデッセイコミュニケーションズ)

こちらは以前装丁した『ACA アドビ認定アソシエイト対応 Photoshop CC 試験対策』のIllustrator版。「アドビ認定アソシエイト(ACA:Adobe Certified Associate)Illustrator CC」試験の公式テキストです。

Photoshop版が白地だったのでこちらは朱色を時に敷きコントラストをつけて際立たせました。
Illustrator版なのでベクターイラストをカバーに使っています。
2冊並べるといい感じ。



2017年10月18日水曜日

『国際化時代の日本語を考える』



マーシャル・J・アンガー、茅島 篤、高取 由紀=編『国際化時代の日本語を考える 二表記社会への展望』(くろしお出版)

こちらは装丁を担当した一冊。
日本語研究の書籍です。

外国人にとって敷居の高い「漢字かな交じり文」とローマ字表記を第二の表記として併用する可能性・必要性について専門家が考察した本です。

観光客などを対象としたテーマなので、日本の名所を表したイラストを画像サイトでみつけて採用しました。

まあ確かに観光で来日した人に漢字読めといっても無理ですよね。
災害とか緊急時も困るし…
ローマ字も併記するのは悪くないのでは。

2017年10月16日月曜日

『三遊亭円朝と民衆世界』


こちらは夏に刊行の
須田努=著『三遊亭円朝と民衆世界』(有志舎)
カバーまわりを担当しました。

カバーの画像は「真景累ヶ淵」の幽霊絵(大正期の新聞広告に使われた画像)です。
和紙の画像を下に敷きました。

日本経済新聞、赤旗、朝日新聞の書評欄に取り上げられました。
朝日ではサンキュー・タツオさんが書いています。
〈歴史学、とくに民衆史という観点から円朝に切り込んだ点が新しい〉
〈メディアのなかで、民衆と政府やスポンサーといった「顧客」が望むものを提供し続け、自己実現を果たしていく円朝の姿に、穏やかな気持ちではいられない〉


・カバー:ミセスB スムース-F/スーパーホワイト
・オ ビ:NTラシャ/スノーホワイト
・表 紙:タント/L-70(青)
・見返し:NTラシャ/ベージュ
・別丁扉:アラベール/ナチュラル

2017年10月12日木曜日

『世界正義の時代』



少し前になりますがこちらは春に刊行されたもので
マリー・ドゥリュ=ベラ=著、=翻訳、解題:井上彰林昌宏
世界正義の時代 格差削減をあきらめない』(吉田書店)
装丁を担当しました。

細い明朝体のタイトルとゴールド(風)の縦オビで構成しました。





カバーにサガンGAという少しエンボスのある用紙を使っているのですが
ニス加工をするとゴールド風の部分の光り方が、ちょっと本当のゴールドに見えて…

・カバー:サガンGA/プラチナホワイト
・オ ビ:トーンF/WG3
・見返し:ビオトープGA-FS/イエローオーカー

2017年10月10日火曜日

『なぞって描く 癒しの仏像』



はやくも10月になってしまいました。
今年中盤からの仕事をアップしていきます。

田中ひろみ=著『なぞって描く 癒しの仏像 〜厳選! とっておきのかわいい仏像38選〜』(COSMIC MOOK)

こちらはカバーまわりと中のデザインの一部、それに本文フォーマットを担当しました。

田中ひろみさんの仏像なぞり絵の本は好評のためすでに3冊出ていて、こちらは4冊目ということで「かわいい仏像」という違った切り口で制作したものです。
童顔だったりぽっちゃりしていたり、ユニークな造形だったりなど、田中さんが胸がキューンときた仏像を集めています。

こんなかんじでうさぎを抱いていたりとか


おもしろいポーズの仏像が掲載されています。



仏像の基礎知識もあります。
これで仏像の種類を初めて知りました…


子供のころはあまり興味が持てなかったそうです。
しかしその後、仏像LOVEになり仏像関連の仕事をするようになった経緯がマンガで載っています。


メジャーな仏像を制覇した人も、仏像にあまり興味がない人も
この本でかわいい仏像をなぞってみてはいかがでしょうか。

2017年7月21日金曜日

梶井基次郎「檸檬」装丁展



今年もまもなく装丁展を開催します。

一昨年は太宰治「女生徒」、昨年は江戸川乱歩がテーマでした。
今回は梶井基次郎「檸檬」です。
https://www.timelessbooks.info/檸檬/

梶井基次郎「檸檬」装丁展
2016年8月4日(金)ー 8月9日(水) 
OPA gallery 東京都渋谷区神宮前4-1-23.1F TEL 03-5785-2646
入場無料

梶井基次郎の短編集を作りました。
8人の装丁家による8つのカバーデザインと「丸背小口折」製本の本文で
梶井基次郎の『檸檬』がよみがえります。

丸背小口折さらに本文袋とじという、少し変わった製本で作っています。
同じ本ですが、8種類の装丁を施し各1部2000円で販売いたします。
装丁による印象の違いを楽しんでもらえたら嬉しいです。

◉収録作品
「檸檬」「愛撫」「桜の樹の下には」「冬の蠅」「ある崖上の感情」

8月4日(金)から9日(水)と6日間の展示です。 
梶井基次郎がお好きな方、装丁に興味をお持ちの方、
ぜひお越しください! 

『ACA アドビ認定アソシエイト対応 Photoshop CC 試験対策』


築城厚三=著『ACA アドビ認定アソシエイト対応 Photoshop CC 試験対策』(オデッセイコミュニケーションズ)

こちらは「アドビ認定アソシエイト(ACA:Adobe Certified Associate)Photoshop CC」試験の公式テキストです。
装丁を担当しました。
試験対策だけでなく、Photoshopの使い方を始めて学ぶ方にも使えます。

上級者向けではないので、Photoshopの高度な機能を感じさせるようなビジュアルではなく
少しおしゃれなものがいいということで、赤が印象的なチェアを配しました。



2017年6月21日水曜日

『U-CANの個人情報保護士 これだけ!一問一答&要点まとめ』



U-CANの個人情報保護士 これだけ!一問一答&要点まとめ 第2版』(ユーキャン)
5月に刊行になった装丁を担当した資格試験書籍。

個人情報保護士試験のためのコンパクトな問題集です。

長めのタイトルをはっきり見せつつごちゃつかないように
センター揃えでシンプルにまとめました。
イエローをアクセントにしつつどぎつくならないよう気をつけました。

担当してはじめて知りましたが、2005年からある資格とのこと。
個人情報漏えい問題やマイナンバー制度の施行により、必要とされる資格のようです。


『アジアから考える』

刊行は3月とすこし前ですが、こちらは装丁を担当した
水羽信男=編『アジアから考える 日本人が「アジアの世紀」を生きるために』(有志舎)A5判並製

国際政治学・歴史学・文学・人類学など様々な視点からの「アジア学」入門のための一冊です。

斜めのラインと赤を基調としたグラフィカルなイメージで構成しました。

・カバー:アヴィオン/ハイホワイト
・オ ビ:エコジャパンR/ゆき
・表 紙:エコジャパンR/ゆき
・見返し:新・星物語/テラコッタ
・別丁扉:クラシッククレストST-FS/雪





2017年6月9日金曜日

『香害 そのニオイから身を守るには』



岡田幹治=著『香害 そのニオイから身を守るには』(金曜日)

こちらは装丁と本文デザイン、DTPも担当した書籍。

「香害」という言葉は聞きなれないかもしれませんが
意味はわかりやすいと思います。
柔軟剤や洗剤などの過剰な香りによる害のこと。

この本では香害の解説や対策などについて書かれています。
香害については共感できるという方も多いのでは?
個人的にも苦手なものなのですが、中には健康を損ねる人もいるそうなので
好き嫌いだけではすまされないですね。

ちょっと驚いたのが図書館で「書籍消毒機」という、紫外線と消臭抗菌剤で本を消毒する機械が使われているということ。
そんなことになっていたとは。

カバーデザインは、わかりやすく写真で洗剤のイメージを表しました。
洗剤・柔軟剤のパッケージを模した花柄の案もあったのですが
ちょっとわかりにくいということで、こちらが採用になりました。

オビと本文で伊藤ハムスターさんのイラストが使われています。

「香害」が気になる方はぜひ。

・カバー:ヴァンヌーボV/スノーホワイト
・オ ビ:コート
・表 紙:スノーブルーFSK
・見返し:STカバー/ひわ
・別丁扉:NTラシャ/にぶ桃


2017年5月30日火曜日

『ハムレット、東北に立つ』



下館和巳=著『ハムレット、東北に立つ 東北弁シェイクスピア劇団の冒険』(国書刊行会)

こちらは装丁と本文フォーマットを担当した書籍。

シェイクスピア劇を東北弁で演じる劇団「シェイクスピア・カンパニー」の
成り立ちから日本各地での公演、本場イギリスへの挑戦、
そして東日本大震災の被災地をめぐる旅のことなどを綴った本です。

オビの
「すっか、すねがだ、なじょすっぺ」というのは
「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」というハムレットのフレーズを
東北弁にしたもの。

東北人として言わせてもらうと
「なすべきか、なさざるべきか〜」の方が近いと思いますけど。
「なじょすっぺ」は「どうしようか」というニュアンスですね。

シェイクスピアの肖像は要るだろうということで
似顔絵に定評のある鈴木勇介さんにお願いしました。
日本酒に「沙翁」と入れたのは鈴木さんのアイデアです。


カバー用紙はエンボスの利いたサガンGA。
保護のためマットPP加工をしていますが、風合いは残っています。

・カバー:サガンGA/プラチナホワイト
・オ ビ:サガンGA/プラチナホワイト
・表 紙:気包紙U/ディープラフ
・見返し:エコジャパンR/もも
・別丁扉:TS-8/Y-6(うすクリーム)

2017年5月22日月曜日

『謎解きの英文法 動詞』


毎回装丁を担当させていただいている「謎解きの英文法」シリーズ
久野暲・高見健一=著『謎解きの英文法 動詞』(くろしお出版)

9巻めになります。
今回はオビのキャッチコピーに合わせて猫の画像を使っています。

猫の画像を選ぶのは大変楽しく、つい脇道にそれてしまいました。

こんなPOPも作ったり。


以前のものはこちら
『謎解きの英文法 副詞と数量詞』
『謎解きの英文法 使役』
『謎解きの英文法 時の表現』

2017年5月21日日曜日

『おいしい病院食は、患者を救う』



だいぶ間があいてしまいました。
ここ数ヶ月の仕事の一部をアップしていきます。

まずは薬袋麻耶 =著、長村洋一=監修『おいしい病院食は、患者を救う』(ウェッジ)

カバーまわりと本文デザインを担当しました。
食事をイメージする皿とスプーンをモチーフにしました。
病院食の話であまり派手な食器もおかしいのでプレーンな形に。
タイトルやオビの文字の色で明るさを出しました。


かつて監修の長村洋一氏の著書の装丁も担当しました。
むやみに拒絶するのではなく、添加物に対する正しい認識が大切ということがわかります。

・カバー:パターンズ/エグシェル/ホワイト
・オ ビ:コート紙
・表 紙:トーンF/WG1
・見返し:タント/N-58(オレンジ)