2012年9月19日水曜日

『ことばの習得』


こちらは鈴木孝明/白畑知彦=著『ことばの習得』(くろしお出版)。
母語獲得と第二言語習得についての言語学の本です。

担当編集の方は『ディスコース』と同じです。
『ディスコース』のときに「やや暗め」「やや明るめ」の2パターンのラフ案を作り、「やや暗め」案が採用になったのですが、
担当の方が「やや明るめ」案も捨てがたい…しかも同時進行していた『ことばの習得』のイメージにピッタリ!
ということで、こちらで採用になったのです。

「2案提出して、2案採用」
奇跡です!

場合によっては決まるまで10案以上のラフを作ることもあるのに…
あ、こちらの版元は私の装丁を気に入ってくださることが多く、そんなことはありませんが。


いくつかのテクスチャーと色面を重ねて作ったものを地紋として使っています。
背文字部分は始め四角く白抜きにして入れていたのですが、表1のイメージに合わせて少し工夫してみました。



2012年9月18日火曜日

『ディスコースを分析する 』


今年の春頃の書籍で、ノーマン・フェアクラフ=著『ディスコースを分析する』(くろしお出版)の装丁を担当しました。

社会学の本で「社会批判を志す全ての人におくる、批判的ディスコース分析の実践的入門書。多様な例の分析を通して、具体的な方法が身につく」というものだそうです。(オビ丸写しです…)

正直、内容的には難しいのですが、装丁も内容を表すというよりも(表しづらいというのもありますが)、少し堅め・重めなイメージで、専門書としての「信頼感」を目指しました。
その中でも「やや暗め」「やや明るめ」の2パターン作ってみてほしいというオーダーでした。

手元にちょうどいい雰囲気の重量感のあるテクスチャーの画像があったので、それを使用した「やや暗め」パターンが採用になりました。
表4では全体が見えます。こんな感じです。


この装丁には、「ひと粒で二度美味しい」エピソードがありまして…
それはこちらで。


2012年9月14日金曜日

『本物よりも本物らしい「超パーツ式」似顔絵入門


こちらは小河原智子=著『本物よりも本物らしい「超パーツ式」似顔絵入門』(KKベストセラーズ)です。
この方の本はこれで4冊めの担当です。

「目・鼻などのポジションさえ間違わなければ似た似顔絵が描ける」というポジション式似顔絵を提唱していた著者が、今度は「超パーツ式」という似顔絵術を提案しました。
目立つパーツをとことん追求することで本物よりも本物らしい似顔絵が描ける、というものです。

カバーには『テルマエ・ロマエ』の阿部寛、ももクロ、所ジョージの似顔絵を載せました。

こちらはオビを外したところ。


下は、オビ裏。
超パーツ式での実際です。かなりデフォルメされてますね。


『知ればなるほど! 韓国時代劇ドラマ検定』


中国の次は韓国…
というわけではないけど、網谷 雅幸/別当 律子=著、 武井 一=監修
『知ればなるほど! 韓国時代劇ドラマ検定』(オークラ出版)の装丁です。

韓国ドラマについては詳しくないのですが、時代劇が特に人気だそうで、この本はクイズ形式の「検定」という形で楽しんでもらおうというものです。
「ドラマ編」「歴史編」「俳優編」「文化・言葉編」と分かれていて、初級から超難問まであります。何も知らない私にとってはすべてが超難問でしたが。

装画は石井三捺さんにお願いしました。
韓国時代劇ファンがぱっと見て「あのドラマだ!」と分かってもらえるよう、リアルに描いてもらいました。紋様など細かいところもあるので、かなり大変な作業だったと思います。

この本は本文DTPも担当しました。
左ページに問題があり、その裏ページに解答と解説があるいう作りです。
解答が裏抜けしないように、問題ページの枠が解答の文字の裏に重なるようにしました。


2012年9月13日木曜日

『すぐに使える中国人との実践交渉術』



吉村章=著『すぐに使える中国人との実践交渉術』(総合法令出版)の装丁を担当しました。(写真左)

台湾や中国での豊富なビジネスコーディネートの経験を元に、中国人とのビジネスでの付き合いや交渉などをノウハウ化したもので、最初の『すぐに役立つ中国人とうまくつきあう実践テクニック』が好評を博し3冊目まで刊行されました。

写真右の1冊目のときは「中国本といえば赤」というパターンが多かったので、それを少し外しつつ、でもほかの色のイメージが強くならないようにという方向で作りました。
タイトル下のラインは握手をイメージしています。習慣や考え方を知って中国とうまくつきあおうという意味が込められています。
5本のラインでできていますが、最初は3本ラインでした。編集者に「3本を5本にすればより『握手』に見えない?」
実は握手のつもりはなく、「つきあう/つながる」イメージとして入れていただけなのですが…

3冊とも根本的なテーマは同じですが、シリーズとして見られると逆に2冊目、3冊目の売れ行きが落ちるということで、あえて別の本として装丁しています。でも、全く別の人の本に見えると今度は書店員に並売してもらいにくくなるということもあり、ふんわりと同じ空気にしてほしいというオーダーもあり…

そんなこんなで、これが空港の書店などで売れ(ビジネスマンが出張のときに購入)『交渉術』まで続いています。
1冊目のオビ、2冊目のオビ、3冊目のオビと、だんだん著者が自信に満ちてくるのがおわかりでしょうか^^

2012年8月2日木曜日

旅の本屋のまどが選ぶ「本と旅」展



直前になってしまいましたが展示会のお知らせです。
facebookの方を中心に広報していたので、自分のブログをうっかりしていました…

昨年の「星新一トリビュート装丁展」に引き続き、夏のオーパ・ギャラリーでの展示会です。
今回は西荻窪の「旅の本屋のまど」とのコラボレーションで、
「ブックフェア+装丁展」という形でやります。

西荻窪に店舗をかまえる旅の本屋のまどが選りすぐった「旅を感じる本」を展示・販売、5人のブックデザイナーによる展示会限定のオリジナル装丁や、グッズもあります。


期間:2012年8月3日(金)〜8月8日(水)
時間:11:00〜19:00(最終日17:00まで)
参加デザイナー:折原カズヒロ/白畠かおり/タケナカ・ユウキ/福田和雄/石間淳


暑い最中ですが、今年も刺激的な展示にします!
どうぞご来場ください。
詳しくはこちらのサイトを。
http://www.facebook.com/hontotabi

オーパ・ギャラリー=http://www.geocities.jp/opa_gs/
旅の本屋のまど=http://www.nomad-books.co.jp/

2012年7月1日日曜日

『大人の「運動音痴」がみるみるよくなる本』


深代千之=著『大人の「運動音痴」がみるみるよくなる本』(すばる舎)です。
装丁と本文デザインを担当しました。

タイトルと『「運動神経がない」は、思い込みだった!』というキャッチコピーを見てわかる通り、大人のための運動能力アップの本です。
私は運動神経があるほうではない大人ですが特に困らないし、どういうひとが読むのか? と思いましたが、子どもと一緒に楽しみたいお父さんという層があったんですね。
まあ、大人になったらスポーツなんて好きにやればいいじゃん、と思っていても
いざやってみてうまくいかないと面白くないですしね。ひとと一緒にやる競技だと特に。

この本は、運動神経は生まれつきというのは誤解で、いくつになっても身に付くものだと解いていき、簡単なワークや競技別のポイントが紹介されています。
真剣にスポーツ上達を目指すというより、運動音痴を解消して楽しめるようになりたいというひと向けです。

取り上げているスポーツが球技なので、ボールをイメージした円形をモチーフに、サッカーや野球のピクトグラムを入れました。

運動の本といっても、運動音痴を自認するひとが手にとってくれるようなハードルの低さを目指しました。