2013年5月16日木曜日

『20世紀の戦争』



こちらは昨年刊行の本で、メトロポリタン史学会=編『20世紀の戦争 その歴史的位相』(有志舎)です。

ふたつの写真を使ってほしいと渡されました。
ひとつは第一次世界大戦のガスマスクをしたオーストラリア軍。
もうひとつは20世紀終わり頃の、海上自衛隊とアメリカ海軍の日米合同演習。
20世紀初頭と終盤の戦争の様子です。

いくつかのレイアウトを試してみたのですが、正面から対比させる形に落ち着きました。
古いモノクロとカラーの写真を、バックの色使いでなじませました。

オビはキャッチコピーに合わせ、戦争の生々しさを表すために
荒々しい風合いのレザック82ろうけつを。


中東をはじめ、いつ戦争が始まってもおかしくない地域は未だに多く、
どこかの市長は居酒屋談義のような発言で周辺諸国を刺激しています。
残念ながら、戦争の時代はまだまだ過ぎ去ろうとしない!ようです。

カバー:サンシオン/ハイホワイト
表 紙:アラベール/ラベンダー
別丁扉:サイタン/ホワイト
見返し:アラベール/ラベンダー
オ ビ:レザック82ろうけつ/白

2013年5月13日月曜日

『プロならその保険入りません!』


新書の装丁をしました。
藤川太=著『プロならその保険入りません!』(洋泉社新書y)

保険の選び方を指南してくれる本です。
タイトルにインパクトがあるのできっちり見せつつ
だけど、絵としてはスッキリ分かりやすく。
通行止めのマークとピクトグラムで作りました。

このほかにも、非常口に入ろうとしている人を引き止めるパターンとか
通せんぼしているパターンなど、考えました。
調子に乗ってだんだん複雑になっていって
かえってわかりにくくなったりして、良くないんですけど。

2013年5月7日火曜日

『みんなで考える家族・家庭支援論』


草野いづみ=編著ほか『みんなで考える家族・家庭支援論』(同文書院)の装丁です。

保育を学ぶ人(多くは保育士を目指す若い女性)のために書かれた本です。

保育と言っても子どもだけを見ていればよいわけではなく、親を含む家族のことも視野に入れる必要がありますが、どうしても自分のまわりのこと中心の知識に偏りがち。いろんな形の家族・家庭があることを知ってほしい…
なるべく手にとりやすい、優しい雰囲気に、ということでオレンジの地色に家族をイメージしたイラストを入れました。
(イラストは素材を加工して作成)

ボールを転がしたようなイメージは、先に出来上がっていた本文デザインを意識しました。(本文デザインは別の方です)


あまり重い色を使わず、パステル系の明るく落ち着いた装丁をめざし、ねらい通りキレイに仕上がりました。

28名分の著者名は、スラッシュ区切りなどでひとかたまりに見せたくないということで、改行してタテに並べ、なるべく一人ひとりがはっきり見えるようにしました。


2013年4月30日火曜日

『U-CANの旅行業務取扱管理者』シリーズ


シリーズ物の装丁、続けます。
「旅行業務管理者」過去問題集2点と、販売士検定2級と3級の2点です。
まずは2011年度版を見てください。

表1はこんな感じです。


旅行業務取扱管理者と販売士は、直接関連のある資格ではありませんが、ビジネス系ということで同じデザインになっています。

その後、旅行業務取扱管理者は2012、2013年度版が出ました。




2012年度版は白地部分をタイル状、2013年度版はドット状の模様にしました。




年度順に並べるとこんなです。


店頭で間違いがないように年度表記を大きくしていますが、さらにわかりやすく色使いもオレンジ系→グリーン系と変えました。

そして販売士はどうなったのか? 
というと、こうなりました。

同じビジネス系とはいえ関連はうすいし、同じ場所に並ぶことは少ないので、第2版が出たところでデザインは大きく変えたのです。
資格名や書名をさらに目立つようにできました。

わかりにくいかもしれませんが販売士ということで、右上の四角囲みは商品につくタグ、右下の丸囲みはラベルを意識しました。

ちょっと入り組んだシリーズ物でした。

2013年4月19日金曜日

記念切手「海外の世界遺産シリーズ第1集」


これは自分のデザインしたモノではありませんが(当然ですね)
郵便局でなにやら見慣れたものが…と目についたので購入しました。

5種類の切手のうち
「ギザのピラミッド」「マチュピチュ」「アンコールワット」の3つが
仕事で関わった『必ず行きたい珠玉の絶景遺跡』とかぶっています。
このあたりは代表的なというか定番の世界遺産なんですね。

それにしても「世界遺産」と「遺跡」はイコールではないんですねえ。
遺跡はかつて人が住んでいた歴史が残っているところであって
グランド・キャニオンなどは、世界遺産だけれども遺跡とはちがう
ということでしょうか。

『必ず行きたい珠玉の絶景遺跡』にはこれ以外にも
マニアックな絶景遺跡がたくさん載っています。
悠久の時間に思いを馳せつつ旅行気分を味わいたい方、ぜひどうぞ!

2013年4月18日木曜日

『国語教師が知っておきたい日本語音声・音声言語』


前回に引き続き、改訂・続編ものです。

国語教師のためのもので、一般の人には縁がない本かもしれません。
信頼感を失わないようにしつつ、手に取りやすい雰囲気にする必要がありました。

数年前、最初に依頼があったのは、『国語教師が知っておきたい日本語文法』。
下の写真右側、青い方です。 


中で使われている言葉の一部を、短冊状に並べ、ブルー〜グリーン系にまとめました。
これが増刷になり、続編で『日本語音声・音声言語』(写真左)が出ることになったので
同じデザインで赤系に色を替えて展開しました。

そして今年、改訂版が出ることになり、地色をひいたデザインに。
初版のデザインを生かしてもらえるのは、ありがたいことです。

ところで、初版と改訂版では、短冊の中の文字が二カ所違います。
片方はすぐ分かると思いますが、もう一方は小さなところです。
写真をクリックして大きめにしてみれば…
わかりますか?

2013年4月15日月曜日

『第5版 投資家のための 金融マーケット予測ハンドブック』


三井住友信託銀行マーケット事業=著『第5版 投資家のための 金融マーケット予測ハンドブック』(NHK出版)です。

第5版なので、当然第1〜4版まであったのですが、装丁を担当するようになったのは第3版からです。
1、2版は同じテイストの装丁だったので、それをある程度引き継ぎたいということで、第3版を作りました。
第4版もそれに準じるデザインです。

今回の第5版は、少しテイストを変えました。
会社の再編に伴い著者名が変わり、コーポレートカラーのブルーとオレンジをフィーチャー。
グラデーションを使用したので、調整にやや苦労しました。

これは改訂の本ですが、最近、改訂や続編、シリーズものの装丁をすることが続きました。
装丁を気に入ってもらっているということでもあり、嬉しいことです。