前回に引き続き、戦争がテーマの本です。
原田敬一=著『兵士はどこへ行った 軍用墓地と国民国家』(有志舎)
の装丁をしました。
世界各地の軍用墓地や追悼施設を調査した著者が、戦死者追悼の問題について書いたものです。
この問題は各地でもあるようですが、日本では特に落ち着かないですね。
こちらも2枚の写真を手渡されました。
著者の撮影したスナップ写真で、画像の状態はあまり良くありません。
左隅の撮影日時を消しつつ、下の写真の墓石の漢字が見えるように
色と質感を調整していきました。
上下に並べて対比させることにしました。
太いケイ囲みは整然と並んだ墓地のイメージから。
繰り返すことでさらにそのイメージが強くなると思ったのですが、
カバーではくどくなるので表紙で展開しました。
カバーまわりはグリーン系でまとめました。
カバー:ミルトGAスピリット
表 紙:エコジャパンR/ゆき
別丁扉:エコジャパンR/ゆき
見返し:OKフロート/こげちゃ
オ ビ:OKミューズコットン/しろ