2014年4月28日月曜日

『仁政イデオロギーとアイヌと統治』


こちらはアイヌの歴史に関する学術書です。
檜皮瑞樹=著『仁政イデオロギーとアイヌと統治』(有志舎)

表1で使用したいと渡された画像は、Web用でかなりデータ小さめ。
すこし荒らした風合いにして、なんとか3倍の大きさで使えるようにしました。

カバーはスミと赤の2色。


タッセルGAというエンボスのはっきりした用紙を使用。
PPをかけていますが、近くで見るとかなりはっきりエンボスが見えます。


カバー:タッセルGA/スノーホワイト *マットPP加工
表 紙:アラベール/アッシュグレー
別丁扉:タント/R-11
見返し:ビオトープGA-FS/マロン
オ ビ:コート紙


2014年4月23日水曜日

『マイノリティの社会参加 障害者と多様なリテラシー』


こちらの装丁を担当しました。
佐々木倫子=編『マイノリティの社会参加 障害者と多様なリテラシー(リテラシーズ叢書3)』(くろしお出版)

A5判並製。
オレンジの部分は「L」を表しています。
「リテラシーズ叢書」の「L」です。
 

他の書籍はというと、こんな感じ。


基本レイアウトが同じで、色で変化をつけています。

色ベタ・タイトル白抜きでずっと来ましたが
『マイノリティ〜』は視力の弱い方への配慮から
白地にスミ文字という強いコントラストの配色にしました。


2014年4月16日水曜日

『フランスの肖像 歴史・政治・思想』



こちらは3月刊行のミシェル・ヴィノック=著、大嶋厚=訳『フランスの肖像 歴史・政治・思想』(吉田書店)です。

フランスの歴史家である著者が
「フランスについて、簡単に説明していただけますか」と外国の学生から
質問されたことがきっかけで書いた「フランス入門書」です。
タイトル通り、フランスの歴史、政治、思想について解説されています。

カバーの画像はフランス革命期のポスター。
装丁は落ち着いたテイストで、と注文があり
ベージュとブラウンを基調にしたデザインにまとめました。
ポスターにトリコロールカラーがあるので
他の色はほとんど使ってません。


4/13の毎日新聞の書評に取り上げられ、アマゾンでは一時品切れになっていました。
フランスの歴史に興味のある方は、ぜひ!

同じ吉田書店の『憎むのでもなく、許すのでもなく――ユダヤ人一斉検挙の夜』も、同日に朝日新聞書評に取り上げられ、ヨーロッパ史関連ではふたつとも20位以内にランクインしていました。


カバー:MTA+FS
オ ビ:コート紙
表 紙:アラベール/ナチュラル
見返し:エコラシャ/ひはだ

2014年4月14日月曜日

『貧困の終焉 2025年までに世界を変える』


こちらは4月に刊行になった
ジェフリー・サックス=著、鈴木主税・野中邦子=訳『貧困の終焉 2025年までに世界を変える』(早川ノンフィクション文庫)です。

2006年の単行本が文庫になりました。
その装丁も担当しましたが、
今回は少し装丁の方向性が変りました。

こちら単行本。四六判上製。


貧困問題や経済開発などのテーマからすると、軽い装丁になっています。
「2025年までに世界を変える」とサブタイトルにあるとおり
貧困をなくすための方策が書かれた希望に満ちた本なのですが、
若いひとにさけられないように、あまり難しそうに見えないように
という意味がありました。
パールインキや、明るめの色使いで軽さを出しました。
ややいかついメインタイトルよりも、サブタイトルを目立たせています。
オビには、序文を書いたU2のボノの写真も入りました。
うれしいことに版を重ね今回、文庫になりました。

今回の文庫の方は、内容をはっきり伝えるためタイトルは大きく、
単行本のときの軽さは軽減させました。
背景のドットの地図は踏襲しています。


640ページ、1300円(+税)と、文庫としては軽くありませんが
学生さんなどには手に取りやすくなったと思います。
貧困問題、グローバリゼーションなどに興味のある方も、ぜひ!