2016年3月21日月曜日

『創られた「人種」』


こちらは装丁を担当した、黒川みどり=著
『創られた「人種」-部落差別と人種主義(レイシズム)-』(有志舎)です。

人種主義と部落差別について書かれた本です。
第4章では被差別部落と向き合ってきた作家・中上健次について書かれています。

その中上をはじめ、本書で取り上げられている人物の写真を使って
カバーデザインを構成しました。

幾何学模様の地紋を使い、ほんのり桜色の色あいで
あまり重苦しくならないようにしました。

・四六判上製
・カバー:MTA+-FS *マットPP加工
・オ ビ:コート紙
・表 紙:エコラシャ/にゅうはく
・別丁扉:エコジャパンR/ゆき
・見返し:新・星物語/キャメル

2016年3月9日水曜日

『フィルターバブル』


装丁を担当しました。
こちらは3月9日に発売になった
『フィルターバブル』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)です。

版元の紹介より─

インターネットの検索や購買記録の傾向から、
その人にぴったりの検索結果やお薦めを表示するパーソナライズ技術。
パーソナライズドフィルターによって、
人は自分が興味を持っている情報や企業の薦める情報ばかりを見るようになり、
「フィルターバブル」に閉じこもることになる――。

「フィルタリング」問題に警鐘を鳴らすニューヨーク・タイムズ・ベストセラー。
『閉じこもるインターネット――グーグル・パーソナライズ・民主主義』改題文庫化。


メガネ少女は町田七音さんの立体イラストによるもの。


装丁を考えているときに近くで町田さんの個展が開かれていて
それを見て「これはこの本にぴったりだ!」
タイトルから「バブルに閉じ込められている人物」のイメージで
装丁を依頼されていたのでした。

町田さんの個展には、さりげない人物の作品がたくさん並んでいて
ほかのものでも提案していたのですが、こちらが採用になりました。

彼女は個展で買い手がついてもらわれていったのですが
持ち主に撮影のお願いをして、こうして形になりました。
個展終了後1か月で本が書店に並ぶというスピードでした。
町田さんと大人気の彼女に感謝です。