2014年5月28日水曜日

『ARMマイコンではじめる電子工作』


鳥海佳孝=著『ARMマイコンではじめる電子工作』(技術評論社)
の装丁を担当しました。

こちらは電子工作初心者のための本です。
そもそも電子工作の知識がなかったので、編集者の方にいろいろ説明を受けているうちに
「こんなデザインがいいんじゃないか」とか
「それなら、こんなイラストがいいんじゃないか」と
いろいろアイデアが出てきて、その場で方向がいくつかに絞られました。

イラストは何度かご一緒したことのある、ぽるかの村山宇希さん。
気軽に電子工作に取り組めそうな雰囲気を出してもらい
いくつか試してみて、この装丁になりました。
「今ドキの電子工作」はスマホを使った遠隔操作が簡単にできる
ということで、それを絵にしました。

今ドキじゃない電子工作はどうだったのかというと、
トランジスタやコンデンサなどの電子部品をハンダ付けして
ラジオを聞いたりオルゴールをならしたり。
最終的に組み上がってLEDがチカッと光るのを「Lチカ」と
いうそうなんですが、昔はそれだけでたまらなく嬉しかったそうです。
それがいまや「Lチカ見せても感動しない」と、工業高校の先生は言うそうです。平成生まれにとっては、ケータイも液晶TVもPCも最初からあったわけで
すからね…
なので、スマホやタブレットを使って離れたところからライトをつけたり
音楽をならしたりするようなところからはじめるのだとか。
応用できるようになると、自宅に感知センサー付のカメラを作って、映像をスマホに飛ばすといったようなことができるらしいですよ。
いまからでも電子工作に興味を持った方は、ぜひご一読ください!

2014年5月15日木曜日

『世界を動かす ケネディが求めた平和への道』


こちらは5月に刊行されたジェフリー・サックス=著、櫻井祐子=訳『世界を動かす ケネディが求めた平和への道』(早川書房)です。
装丁と本文フォーマットを担当しました。

著者は『貧困の終焉』のジェフリー・サックス教授。
アフリカの貧困支援で著名なサックス教授が、「私たちはケネディの思想と行動から多くを学べる」と、JFKの遺した理念を今に生かす方策を力強く訴える…という内容です。

ケネディ本人ではなく彼の演説に焦点が当てられた本なので
『世界を動かす』というタイトルに対して、
ベタですが地球のモチーフを使いました。


別丁扉にはオビとは別に、本書で取り上げた
1963年6月10日のアメリカン大学での演説時の写真を掲載しました。


表紙は細かいエンボスのあるミニッツGAを使用。
軽くザラッとした手触りで、近づいて見るとエンボスが分かります。


巻末にはケネディの4つの演説の原文と対訳が掲載されています。
少し長いですが、印象的なケネディの演説の一部を下記に掲載します。

ケネディ大統領による「平和のための戦略」演説(1963年6月10日、於・アメリカン大学)より。

「世界平和は、地域社会の平和と同じで、一人ひとりが隣人を愛さなくてはならないというものではありません。ただお互いのことを受け入れながらともに暮らし、争いを公平かつ平和的に解決すればよいのです。国家間の確執は、個人間の反目と同じで、永遠に続くものでないことを、歴史は教えています。……
どのような政府や社会制度であれ、それがどんなに邪悪だったとしても、そのもとで暮らす国民までが徳に欠けていると見なすべきではありません。……
つきつめれば、私たちを結びつけている、何よりも基本的な共通のつながりは、誰もがこの小さな惑星に暮らしているということなのです。誰もが同じ空気を吸って生きています。誰もが子どもたちの将来を気にかけています。そして誰もが死すべき運命にあるのです」(全文は本書巻末を参照)

平和について考えるとき、ぜひ本書もご一緒に。

カバー:ヴァンヌーボVG/スノーホワイト
表 紙:ミニッツGA/スノーホワイト
別丁扉:ミニッツGA/スノーホワイト
見返し:エコジャパンR/藍
オ ビ:コート紙

2014年5月1日木曜日

『2014年版U-CANの旅行業務取扱管理者』シリーズ


『2014年版U-CANの旅行業務取扱管理者』シリーズ(U-CAN)が刊行になりました。
こちらは2012年から装丁させていただいています。
以前の装丁については、こちらから。

売れ行きもななかなかよいということで、
今回も基本的には同じデザインで、前年度版と違いが分かるようにマイナーチェンジをしています。

メインカラーをチェンジして、白地の部分にはボーダーを敷いています。
べったりしないように2色で変化を付けています。
そしてなんといっても、年度表記部分ははっきりと変化を。


アマゾンで、旅行業務取扱管理者関連の書籍では、1位・2位!
前年度版もトップ10にランクインしています。