2014年3月31日月曜日

『循環器ナースが知っておきたい心電図と心臓カテーテル 15の落とし穴』



2013年末と少し前になりますが
高橋玲比古=著、齋藤滋=監修『循環器ナースが知っておきたい心電図と心臓カテーテル 15の落とし穴』(照林社)
の装丁を担当しました。

タイトル通り循環器ナースに向けた本。
Q&A形式でわかりやすく、実践的内容…だそうです。
(専門的なことでよくわからず)


最初はイラストを使用した柔らかめの装丁の予定でしたが
ビギナーではなく中級者ナース向けで、内容もしっかり伝えたいということで
心臓カテーテルの写真を使い少し堅めの方向になりました。
写真はグレーだったので明るめの色をつけ、薄く模様を入れるなどして
暗い雰囲気にならないように。
サブタイトルまで入れるとかなり長いタイトルになるので
文字のバランスに気を配りました。

表紙は2色。
こういう本は現場で邪魔にならないようにカバーを取ることも多いので
表紙も大事です。




中は石川ともこさんの柔らかいイラストで、確かにわかりやすそう。


15の項目も覚えやすそうです。





2014年3月29日土曜日

『中国語成語ハンドブック』


こちらは3月に刊行された
沈国威・紅粉芳惠+関西大学中国語教材研究会編『中国語成語ハンドブック』(白水社)です。

「成語」とは日本語で言う四字熟語のようなもの。
中国語学習の中級者向けの本ですね。
初心者向けではないですが、重厚ではなく少し明るい雰囲気に仕上げました。

カバーはシンプルにコート紙+マットPP加工ですが
表紙は皮模様の紙クロス、シルビーヌ/LAMです。
クロスの風合いで、カバーを外してもヨゴレを気にせず使えます。


見返しは、色上質/桜でちょっとかわいく。
春だし。


2014年3月27日木曜日

『福助戦記』


久しぶりの更新です。だいぶ時間が開いてしまいました。

先日、藤巻幸夫さんが亡くなりました。
54歳だったそうです。
伊勢丹や福助で発揮した手腕で日本の文化を海外に売り込むなど、政治家としてこれから活躍が期待されるところだったのに、悔やまれます。

その福助時代のことを書いた本を、以前装丁しました。
「福助戦記」編集委員会=編『福助戦記』(ゴマブックス)

2003年、民事再生法の適用を受けた福助株式会社に乗り込んだ川島隆明氏と藤巻幸夫氏。
ふたりがわずか1年で福助を変革し、見違えるように再生するまでを描いた「戦記」です。

福助のマークを大きくあしらい、UV加工も施してタイトルよりも目立たせています。

2005年刊行で、白いカバーもやけてしまいました。
残念ながら現在は古書としてしか入手できません。

藤巻幸夫氏のご冥福をお祈りします。