2012年12月3日月曜日

「信頼と裏切り」尾道市立大学美術学科 特別講演



尾道市立大学で「信頼と裏切り 〜編集者がデザイナーに求めること〜」と題した講演をしました。

これは通常の講義とは別に、実際に働く人が制作現場での経験を話すというもので、美術学科教授に就任した野崎眞澄さんが企画したもの。

野崎さんが旧知の日経BP社編集者・柳田俊彦さんと(ついでに)私にも声をかけてくださって、特別講演プロジェクトの第1回めとして行うことになったのです。
「初回で今後の成り行きが決まるから、よろしくね」
…ってプレッシャーかけすぎですよ、野崎さん。
いつのまにかポスターできてるし。

今回よばれた私たちは、書籍編集とブックデザイナーの現場を話しました。
「信頼と裏切り」というタイトルで柳田さんがアウトラインを作ってくれました。
編集者が何を求めてデザイナーに発注するのか、デザイナーはそれにどうやって応えるのか。ラフ案と出来上がった本など実例を見せながら話します。

「信頼と裏切り」というのはちょっと刺激的なタイトルですよね。
裏切られたら困るでしょ…とかふつう思うし。
もちろん聞けば納得の話です。

リハーサルをやり、直前まで内容を手直ししたり、昨年ギャラリーダズルで展示をした卒業生の友田萌衣さんにアドバイスを求めたりして準備を整えました。

行ってみると大きな教室。次々に学生さんが集まり100人ほどに。
このくらいの人を前にするとやっぱり緊張しますね。
思ったように話せないし、進行を間違えるし。
もっと具体的に話せばよかったとか、反省しきりです。
それでもまあ、少しでもどこかに残って、あるときふと思い出してくれたらいいなと思います。

そして夜は、野崎教授をはじめ美術学科の教授の方々と宴会に。
そういうときにありがちな「それ学生に聞かせてやりたかった〜」という面白い話が出て来たりして。
あとの祭りってやつですな…

翌日は夕方近くまで尾道を散策して帰りました。
(そのときのことはまた後日)
話には聞いていましたが、いいところでした。
坂道で膝をやられましたが。
神様ですよ、エレベーターとエスカレーターを作った人は、ええ。

それにしても、めったにない経験でした。
自分としてもデザインのことを考え直す機会になり、尾道を訪れることができたのもよかったです。

機会をくださった野崎教授と尾道市立大学のみなさまに感謝です!


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