2011年7月19日火曜日

タイトルに悩む

「星新一トリビュート装丁展」という
タイトルに決まったのもいきさつがあります。

まず、展示の了解をいただいた新潮社の意向もあり
「新潮社文庫の展示会と勘違いされないようなタイトルを」
目指しました。
「星新一装丁展」だと和田誠さんや真鍋博さんの
装丁が並んでいると勘違いする人も、いそうですしね。

「星新一に捧ぐ〜オリジナル装丁展」という案ももらったのですが
「捧ぐ」がちょっと重いなあという気もしますし
「オリジナル装丁」という言葉で通じるのか?
というのも気になる。

「リメイク装丁」という言葉も一昨年の
一昨年ミステリー文庫展で使いましたが
これもわかりにくいと、評判がイマイチでした。

美術系だと「オマージュ」もありますが
わかりやすいとは言えないし
「星新一オマージュ装丁展」じゃ、落ち着かないし。

「星新一を装丁する」はわかりやすいけど、
ここでも使われているしなあ。

そのほか、ギャラリーの方と一緒に案を出しました。

星新一 もう一つの装丁展
星新一ショートショートにささげる装丁展
星新一作品をふたたび装丁する展
星新一作品を旅する装丁展
……などなど。
出品者同士で意見も出しましたが、まとまらず…

結局「トリビュートアルバム」という言葉も浸透していて
本人以外の誰かが新たに作り直したものなんだな、と
イメージしてもらえるだろうということで、
現状のタイトルになりました。
言葉のすわりもいいですし。

タイトルはふつうでいい、と思っていても
こういうちょっとひねった展示のときには
わかりやすさも重要で、難しいものですね。
これが決まらないと、サイトを作ったりハガキを作ったり
宣伝もできないわけで、けっこう苦労しました。

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